林道や河川敷を走る私には、このボディサイズが最適でした。

川の畔に自分の部屋ができた気分。

 もう20年以上、フライフィッシングを楽しんでいます。これまで数台のSUVを乗り継いできましたが、リアシートを倒して仮眠するのがだんだん辛くなり、寄る年波に勝つためには何と言ってもまず睡眠。そんな理由でキャンピングカーをいろいろと物色していた頃、このマンボウ・アニバーサリーモデルに出会いました。

 ゆったり寛げるスペースと、質の高い睡眠を約束してくれるセミダブルサイズのバンクベッド。また、釣りに行くと狭い林道や河川敷などを走ることも多いため、5m未満という取廻しの良いボディサイズが私には最適でした。

 しかし、常に持ち歩いている十数本のロッドや釣りのタックルをどこに収納するのか?やっぱり釣り場を変える際には、いちいちロッドを畳まずそのまま積んで移動したいが、でも長いものだと10ftを超えてしまうロッドをどうやって積み込むのか? そんな私の無理難題を快く引き受けてくれたのもロータスさんでした。

 マルチルームに棚やセパレーターを造り付けることで、私の釣りの相棒たちは行儀よく収まり、マルチルームから運転席の直ぐ後ろまで一本の塩ビパイプを貫通させることで、10ft以上のロッドをリールまで付けた状態で、しかも2本同時に積み込めるようになりました。そして、リアとサイドに増設されたバゲッジドアにより、これらの道具類や釣りで汚れたシューズなどは外部からも直接積込むことが可能となり、マルチルーム内に設けられたセパレーターによって、外部からの水やホコリは車内と完全に隔離されました。

 購入後は、落ち着いた内装に合わせ、ダイネットのテーブル下にはイランの小さなオールドキリムを敷き、シートにはキリムのクッションを。また黒いピアノ仕上げのキッチンには、フェイクグリーンで彩りを加えて楽しんでいます。

 まだ寒い朝。陽の光で目覚めたらお湯を沸かしてコーヒーを入れ、BS放送を見ながら温かいスープとパンで軽めの朝食。そして窓から見える川面の薄い霧が晴れたらエントランスのドアを開け、素早く釣り支度を整えたら、いつものロッドを持って河原に立つ。まるで川の畔に自分の部屋ができたかのような、そんな時間を私に与えてくれるのがマンボウなのです。コイツとは、どうやら永い付き合いになりそうです。

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